今年で5回目となる化学グランプリ直前勉強を今年は7月14日、15日に開催しました。
今年度も基本的な構成は昨年度と同様にし、14日午後、15日午前、15日午後の3部に分けて構成しました。
上級クラスは昨年度同様3部に分けて、それぞれで「物理化学」「有機化学」「無機化学」としました。今年度は昨年度までの方法と比較し、「文章を理解する」ことに重きを置いた講義を展開しました。化学グランプリの問題は設問に至るまでの文章量がとても多くなっていますが、そこには実はたくさんの解法ヒントが示してあります。ところが、それらをうまく拾えないためにグランプリで得点できないという高校生が多いという傾向がみられていました。そこで、今年度はそれら文章を理解し、そこから解法を考えていくという発想法を大切にしました。物理化学、有機化学に関しては曽根(70期)が担当し、知っておくとよい知識面を軽く説明しつつ、過去問の発想法を中心に語りました。無機化学に関しては村越(71期)が担当し、グランプリとは異なる題材を扱いつつも、同様な読み取りの重要性を扱っていく講義を行いました。
標準クラスは、3部ごとにそれぞれ木下(67期),松原(72期),曽根(70期)が別々に担当しました。こちらは、去年とは趣向を変え、化学を本格的に学んでいない中学生を主に基礎になるテーマをそれぞれのメンバーで分けて行いました。そのため、内容は様々となり、化学反応式の組み立て方といった基本的な化学の学習分野も行った一方、論文を丁寧に読み解くといった趣向の取り組みも行いました。
今回の講習会では、より実践的な形式を意識しグランプリを受けるにあたって考えてほしい点などを的確に指南するようにしました。しかし、その講習会がグランプリ直前となってしまっているという点で、語ったことを十分に生かせない構成になってしまっていたことも否めません。今後は開催時期なども踏まえ、勉強会の在り方を改めてOBとして考えていきます。
(執筆:曽根(70期))
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